取引先からの入金が遅く、資金繰りに困った経験はありませんか?金融機関に頼らず最短即日で手元に資金を調達できる方法の1つにファクタリングがあり、個人事業主の急な支払いに必要な資金準備をサポートしてくれます。
借り入れとは違うため資金の返済が必要ないほか、貸借対照表において負債が増えることがない点がファクタリングの大きな魅力です。
この記事では、資金繰りが厳しい時に頼れるファクタリングを取り上げ、個人事業主が利用する場合の条件や利用時にかかる手数料に焦点をあてて解説します。
ファクタリングとは、個人事業主が保有している売上金を請求できる権利=「売掛債権」を、ファクタリング業者に買い取ってもらうサービスです。
利用には手数料がかかりますが、入金日を待たずに売り上げた金額を手元に用意することができます。
ただ、個人事業主の場合は条件によっては利用できないケースがあるほか、手数料で売上金が目減りする点に注意が必要です。
個人事業主がファクタリングを利用できる条件とは
個人事業主がファクタリングを利用できる条件は、以下の3点があげられます。
・買取対象となるような、まとまった額であること
・支払い能力のある、信用の高い取引先の売掛債権であること
・ファクタリング業者が提出を求める書類を用意できるか
このうち、もっとも重要とされるのは取引先の状況です。
ファクタリング会社は取引先に支払い能力があるかなどの信用調査を行い、買取をするかどうかの審査を行っています。
この審査を通らないことにはファクタリングを利用できないので注意してください。
債権額に関しては、昨今は1万円といった少額でも利用できるファクタリング業者が増えましたが、額が手数料が高く、手元に残る資金が大きく目減りしてしまう点を頭に入れておくと良いでしょう。
書類に関しては、一般的に本人確認書類、債権に関係する契約書や請求書、確定申告書類や預金通帳などが必要とされています。
個人事業主向けファクタリングの手数料とは
個人事業主を相手にサービスを提供しているファクタリング業者が増えていますが、利用を検討しやすくなった一方で注意したいのが利用時にかかる手数料で、利用する業者によって手数料の設定は異なります。
現在、個人事業主がファクタリングを利用する際にかかる手数料は1~10%が一般的です。
手数料は買取依頼をする債権額や取引先の信用度、利用するファクタリング方法、ファクタリング業者の利用回数などで決まると言われていますが、なかには利用最低手数料を2%や3%と高めに設定している業者もあるため、さまざまな業者を比較しながら決めるのがオススメです。
また手数料が低くても、長期契約を求められたり最低利用額が高かったりするケースもあるようなので、その他の利用条件も一緒に比較しながら検討すると良いでしょう。
取引先の入金を待たずに、売上に相当する金額を調達できるファクタリングは、急な資金の入用に役立ちます。
借り入れをしない資金調達方法なので気軽に利用しやすいほか、信用度が落ちることもありません。
買取対象相応の債権額や取引先の信用度があるかどうかや書類の準備が必要ですが、個人事業主向けのファクタリング業者は数多く存在しています。
手数料をはじめとした条件を比較しながら利用しやすいファクタリング業者を見つけ、資金調達に利用してみてはいかがでしょうか。